乃が美の「生食パン」がヒットして日本全国で高級食パンが大ブーム!
そんなブームの影で、お店を閉店することになっているパン屋も多くあるのが現状。
僕は以前まで朝昼とパンを食べるくらいパンが好きでした。
そこで、僕なりにパン屋を開業するとしたら、どうやったらうまくいくか?色々とアイデアが出てきましたので、書いてみました。
あくまでパン屋をやったことがない素人の考えですが、いろいろなパン屋にも行って、人気店の特徴などを肌で感じたり、飲食店で働いていた経験もあるので、参考にしてみたい方はしてみてください。
内装にお金をかけない
パン屋に限らずよくやりがちなのが、開業時に内装にお金を駆け過ぎること。
これほんと開業あるあるです。
まだうまくいくかわからないのに、内装に大金を使うのは愚かな行為です。
結果、内装代に多くかかったしまったばかりに、運転資金がなくなり、閉店になるパターン。
もちろんおしゃれなお店の方がお客さんは喜ぶかもしれませんが、それがイコール繁盛店に繋がるわけではありません。
パン屋に限らず飲食店なんかでも、「あの店オシャレで素敵だったのに閉店した」なんてことは自分の身近でもありませんか?
つまりオシャレにこだわってもあまり意味がないということ。
内装ってこだわり始めたらきりがないので、気が付いたら予算より多くかかります。
内装は安くて問題ありません。
そのかわり意識することは綺麗で清潔にすることに力を注ぎます。
僕ならお店全体を木材を多く使ったお店にします。木のぬくもりってパン屋にすごくマッチしますからね。
表面だけ木材にするだけなら、ホームセンターで板を買ってくるだけでOKなので安くすみます。もしくは廃材があるような工場などから貰ってきます。
機材はお金をかけない
脱サラまでしてパン屋を開業し閉店までした実体験を赤裸々に語るという記事で、オーブンやミキサーなど新品で数百万円するとおっしゃっています。
自分ならまずは閉店するお店を調べて、オーナーから直接譲り受けるか、格安で購入するのが先で、見つからなければ最悪リサイクルショップ。
今ならネット通販でも購入できるので、価格を比較して必要最低限な機能が搭載されている中から一番安いものを購入。
初めは中古で購入して、軌道に乗って、どうしても新品が必要になったときに買い替えればいいんです。
店舗を構える場所
飲食店をかまえる場所として3つの条件があると思います。
- 人の多さ
- 店舗の面積
- 駐車場
これはそれぞれ自分の現状にあった条件で決めるといいと思います。
人通りが多い地域なら駐車場はいらないし、逆に少ないなら遠くから来られるように駐車場は必要。
でも店舗の面積ですが、普通なら広めの物件を探します。
お客さんがゆったりパンを選べるようにするためとみんな考えますが、その分店舗の家賃も高くなるので、自分なら極力狭くてもいいので安い物件を探します。
売り場が広いのはもちろんゆったりと買えるのでいいですが、だからといって狭いからダメというわけではありません。
自分がよく行くパン屋があるのですが、ここの売り場の広さは4人入ればもう一杯という広さです。大げさに言ってるのではなくマジです。笑
でも、売り場面積が少ない分、パンが隙間なくびっしりと並んでいて、それが逆に魅力的なんですよ。
最近広めの売り場で、パンの数が少なくポツポツと置かれている店舗を多く見ますが、それよりも狭くてびっしり隙間なく並べられている方が自分は魅力的です。
ドンキホーテがいい例です。びっしりごちゃごちゃしているから宝探しみたいで面白い。あれですね。
ちなみに、4人も入れば一杯のパン屋ですが、入れない人はどうしているかと言うと、中の人が出るまできちんと外で並んで待っています。
1人出たら1人入るみたいな。
日本人はマナーがいいので、そこはまったく問題ありません。
毎月かかる経費をできるだけ抑える意味で、狭くてもいいので安い物件を選びます。
あえて惣菜パンで勝負
今高級なハードパンが人気傾向ですが、自分ならあえて惣菜パンで勝負します。
理由は惣菜パンのほうが真似しやすい。
完璧にコピーすることは無理かもしれませんが、近いパンなら作ることは可能と思うからです。
昔、札幌の「どんぐり」というパン屋で、「ちくわパン」というものを発売しました。
ちくわの中にシーチキンが入っていて、それをパンで包んでいる総菜パンですが、これがもの凄く人気になり、今では類似商品がいろんなお店やスーパーのパン売り場で見かけます。
サンマルクカフェの「チョコクロワッサン」も人気のパンでしたが、今ではコンビニで類似品が沢山あります。
あんな感じで色々なお店の人気のパンを数種類真似るのも一つの手かなと。
これだけさまざまな種類のパン発売されていて、アイデアは出尽くしている感はあるので、いかに世間で人気になっているパンをうまく生かせるかが重要。
だから真似しやすく、アレンジしやすい惣菜パンを主力にします。
焼き上がり時間をお知らせする
ある程度人気のパンにはボードを立てて、そこに焼き上がり時間を記載して、あえて1日に何度か決められた時間帯に焼き上がりがわかるパンを作ります。
パンが一番美味しいのって間違いなく出来立てですが、なかなか出来立てをタイミングよく食べられるパン屋って多くないとおもんですよ。
いつ焼きあがるかはっきりとわからないと出来立ては食べてもらえないので、時間をお知らせして出来立てを食べてもらえるようにします。
出来立てで美味しさをアップして食べてもらうことで、リピート客を増やします。
サクサクジャンボメロンパンを作る
パン屋でメロンパンっていったらド定番です。そのメロンパンの大きさを3~4個分くらいの大きさのメロンパンを作ります。
これ絶対子供ウケすると思うんですよ!メロンパンは子供が大好きですから。
値段は大きさが3倍なら3個分の金額。高くしたら売れにくくなるので、あくまで注目を集めるための商品と割り切ります。
一応、売れない時のロスを考えて、初めから作っておくのは注目を集めるように一つだけ。後はネットか電話での事前予約でも注文可能にします。
なにかのちょっとしたイベント、例えば子供が運動会で1位になったとか。そういったご褒美でもこれなら手軽に購入できて子供も喜ぶので、こういった目を引く商品ってのも面白いと思います。
予約して購入しにきたお客さんは、ついでに他のパンも一緒に購入する確率も高いのでそこもポイント。
上の生地は必ず「サクサク」。
サクサクは子供や大人全員好きですからね。
コーヒーとジュースを用意してお店で食べられるようにする
お店で食べられるようにするのも一つの手かなと。
ゆったりと出来るような広いスペースでのテーブルもイスも必要なく、狭くてもいいのでベンチと長めのテーブルを置いて、みんなで座って食べられる空間で十分。
コーヒーとジュースも頼めるようにすると、パンと一緒に購入して座って食べるお客さんも必ずいるので、売り上げも伸びます。
さらに店内にお客さんがいると、このパン屋は人気のパン屋さんと思ってもらえるので、そこでも相乗効果が生まれます。
パン教室を開く
パンを売るだけではなく、お店で月に1回とかパン教室を開きます。
これもお店のブログなんかで予約をしてもらう形にします。
機材も材料もすべて揃っているので、とくに新たな材料を用意する必要もないし、結構いいと思います。
パンを売っている方が儲かるから必要ないと考える人もいるかもしれませんが、お店にとって大切なのは「ファンを獲得」することで、自分がパンを習ったお店なら、その後もずっとファンになり、リピーターになる可能性が高いです。
ファンでリピーターの方は口コミで知人におすすめのパン屋と宣伝もしてくれるので、そこも狙います。
やる価値はあるかなと。
最後に8つの案をまとめ
ざっくりと思いつくままに8つの案を書きました。
もちろん個人の思いつきなので、これらが本当に効果があるかどうかは解りませんが、もし、これからパン屋を開業したいとか、すでに開業しているがうまくいっていない人で、少しでも何か参考になれば嬉しいです。
[box class="blue_box" title="8つの案まとめ"]
・内装はできるだけ抑え、綺麗でオシャレより清潔な店を目指す。
・機材は新品を購入する必要はなく、譲り受けるか、中古で購入する。
・お店は広さより、狭くてもいいので家賃ができるだけ低いお店にする。
・真似しやすい惣菜パンを主力にする。
・ジャンボメロンパンのような注目を集める商品を作る
・コーヒーやジュースを飲みながらパンを食べられるスペースを作る。
・パン教室を作り、ファンを獲得する。[/box]