政府が年号が変わるのにあわせて、新札のデザインを発表しました。
いやいや、今の時代にこのタイミングで新紙幣は無いだろうと。
キャッシュレスを進めている先進国でなぜこんなことが?
お金を作る原価って知っています?1円作るのに3円かかっているんですよ
紙幣や硬貨の原価っていくらかかっているか知っていますか?
一応以下の通りと言われています。
10000円札=約22.2円
5000円札=約20.7円
2000円札=約16.2円
1000円札=約14.5円
500円硬貨=約30円
100円硬貨=約25円
50円硬貨=約20円
10円硬貨=約10円
5円硬貨=約7円
1円硬貨=約3円
注目が5円と1円。
作るのに高価の金額以上のお金がかかっています。
年間どれくらいの数を作っているのか?1年間のお金を作るコストは245億円
これをみてください。
財務省平成30年度の貨幣の製造枚数と製造コストが表記されているサイトです。
平成30年度の貨幣の製造枚数
(単位:千枚、千円)
一万円 | 100 | 1,000,000 |
---|---|---|
千円 | 449 | 449,000 |
五百円 | 239,000 | 119,500,000 |
百円 | 544,896 | 54,489,600 |
五十円 | 36,000 | 1,800,000 |
十円 | 290,000 | 2,900,000 |
五円 | 12,000 | 60,000 |
一円 | 448 | 448 |
計 | 1,122,893 | 180,199,048 |
1万円札は9億枚作られているわけです。
製造コストを計算すると、
1万円 2,220,000円
千円 6,510,500円
500円 7,170,000,000円
100円 13,622,400,000円
50円 720,000,000円
10円 2,900,000,000円
5円 84,000,000円
1円 1,344,000円
合計 24,506,474,500円
245億もお金を作るのにかかっているんですよ。まさに無駄金。
新札はなぜ現在と同じ形なのか?
日本のお札は世界的にみても大きい部類ですが、特別に大きすぎるわけではありません。
それではこの機会にサイズを小さくすることもできたと思うんですよ。
小さくすることでコストも減るし、財布の大きさもコンパクトになるから、いいことずくめだと思うんだよね。
特に500円玉はあんなに大きく厚いせいで一枚作るのに30円もコストがかかっているんだから、もっと小さくすればいいのに。
個人的には50円もこれを機会にデザインを一新してほしかった。財布から支払いをするときに100円と間違いやすいから。
なんで横から見ると色といい形といいあんな似ているデザインにしたんだろう。センスがなさすぎる。
キャッシュレスにすることで生まれる財源
銀行って借りたお金を運用して稼いでいるんですが、もう一つ重要なお金の財源として銀行手数料で荒稼ぎしているのって知ってました?
金額としては2兆円を超え、銀行全体の利益の20%は手数料で稼いでいるという統計もあります。
銀行にお金を預けても金利で年に数円から数十円しか増えない人が大半なのに、一回の手数料で数百円取られるって、詐欺もいいところ。
銀行側からしたらATMを導入するのに1000万くらいかかるから、手数料をとっても赤字と話す役員もいるそうですが、そんなわけないだろ。
これも結局は現金というシステムが生み出しているわけですから、キャッシュレスにすることでこれも解決できます。
24時間手数料無料でお金を使えますから。
国はもっと本気でキャッシュレス化を進めるべき
どうしてキャッシュレス化を進めないかというのはだいたいこんなところ。
・お年寄りが使えない
・政治家や大手企業の既得権益を守るため
・設備を投資するお金がない
こんな感じですかね。
お年寄りは使えないといいますが、いくらでもやりようはあると思うんですよ。
スマホが使えないなら、カードを無料で配って、そのカードで支払いできるようにすればいいだけ。
設備を投資するお金は、余計な道路などの公共事業の財源を削るなど、いくらでもやりようはあるはずです。
後は積極的にキャッシュレス化を進めることですが、これが出来ないのは、古い現金システムを無くすことで、それまで得ていた既得権益が無くなるのを、政治家や企業が手を取り合って守ろうとするため。
日本は年々借金も増え、子供が減り、お年寄りが増えている危機的状況です。
こんな状況だからこそ、多少無理をしても、キャッシュレス化で財源を確保し、若者や子供達にどんどんお金を投資するべきです。