こんな疑問にお答えします。
年金の額もどんどん低くなり、寿命も伸び続けている日本で、老後の蓄えに不安をもっている方が多いのが現状。
追い打ちをかけるかのような年金不足問題なども話題になり、ますます将来に不安を感じることが多くなってきた日本です。
そんな将来に備えて、働けるうちにお金を貯める有効な手段が「副業」。
将来、お金が不足する不安を解決してくれる手段として、とても有効な「副業」ですが、副業禁止の会社がいまだに沢山あります。
日本では6~7割の会社で副業を禁止しているというデータもあるほど日本は副業禁止大国です。
このままいけば、年金制度は破綻する可能性も十分高く、さらに不景気で給料も増えないばかりか、倒産やリストラさえ起こりえます。
こんな現状で、自分を守るためには副業しかないですが、会社は副業を認めない……。
つまり日本の会社は「あなたの将来の保証はしません。ですが副業は禁止です」という、とんでもない状況なんです。
今の時代、副業禁止なんてありえない話で、実は国も働き方改革で副業・兼業の普及促進を図っています。
厚生労働省のモデル就業規則について「第14章 副業・兼業」にはこう書かれています。
(副業・兼業)
第68条
1 労働者は、勤務時間外において、他の会社等の業務に従事することができる。
2 労働者は、前項の業務に従事するにあたっては、事前に、会社に所定の届出を行う
ものとする。
3 第1項の業務に従事することにより、次の各号のいずれかに該当する場合には、会
社は、これを禁止又は制限することができる。
① 労務提供上の支障がある場合
② 企業秘密が漏洩する場合
③ 会社の名誉や信用を損なう行為や、信頼関係を破壊する行為がある場合
④ 競業により、企業の利益を害する場合
「1 労働者は、勤務時間外において、他の会社等の業務に従事することができる。」とハッキリ書かれています。
国も副業をどんどんやりなさいと言っているんです。
まぁ、国は「将来個人を支えることができないから、なんとか副業で将来のお金を蓄えておいてね!」というのが本音の部分ですが。
それなのになぜ多くの企業で、いまだに副業を禁止しているのか理由を説明します。
合わせて対策もご紹介します。
会社が副業禁止をしている【3つの理由】
理由1 本業に支障が出るから禁止
副業禁止の一番多い理由はこれです。
副業なんてやっていたら、本業に支障が出るから副業は禁止。
もっともらしい言い分ですが、そんなのハッキリ言ってウソです。
僕は以前の会社で副業をやっていましたが、本業に影響が出たことなんて一度もありません。
副業で本業に支障が出るかどうかは、プライベートの使い方次第。
それなら、「仕事帰りに飲みにいって、二日酔いと睡眠不足の状態で仕事をしている人と、副業をしているけど、お酒も飲まず睡眠もきちんととれている人で、どっちが本業に支障をきたすか?」ということです。
結局は、副業を禁止しようがしまいが、本業に支障をきたすかどうかは本人次第。
みんなが納得するような、それらしい理由をつけて副業を禁止しているということです。
理由2 他の会社に移られると困る
副業の会社のほうが待遇や仕事内容の面がよく、移られたら困るからというものです。
これに関しては、会社が従業員を満足できていないことが一番の原因であって、副業と関係ありません。
移られたら困るから禁止ではなく、移られないような魅力的な会社にすることが重要ですよね。
それを怠って、たんに副業を禁止にするのはおかしな話です。
待遇がいい大企業ほど副業をOKにしているところが多い理由は、自分の会社に自信があるからです。
理由3 副業禁止が昔からの規定で誰も文句を言わないから
これは会社というより、従業員側に問題があります。
「昔から副業禁止の会社だし、従業員も何も言わないから、今後も副業禁止でいこう」と会社側は考えています。
昔は景気も良く、「終身雇用制度や年金などで将来を保証するから、副業禁止にします」でも問題なかったんですが、今は状況が変化しました。
年金はどんどん減額していき、終身雇用制度は、あの大企業トヨタでさえ保証できないと言って話題になりました。
そんな今だからこそ、一度会社と話し合いをするべきだと思います。
会社が将来の面倒まで約束するのが難しいなら、副業を認めてほしいと。
1人で言う勇気がないなら、数名を巻き込んで直訴すればいいんです。
会社も副業禁止を解禁することでメリットはある!
ここまで会社が副業を禁止する理由を話しましたが、逆に会社は副業OKにすることでのメリットも実はあります。
これを読んで、会社を経営している方は、ぜひ副業はOKの会社にしましょう!
従業員のモチベーションの向上
将来のお金の不安を抱えて仕事をしている人は大勢います。
僕もそうでした。
「給料も低いし、このまま貯金もできない状況が続いて、将来どうなってしまうんだろう……」って。
そんな状況だと、どうしても仕事に対してモチベーションが上がりません。
「将来に不安はあるけど、今日は頑張るぞー!」なんて思いませんからね。
将来のお金の不安に対してのモチベーションへの影響を、会社はもっと知るべきです。
逆に副業を容認するとお金に余裕が生まれるので、本業のモチベーション向上につながります。
従業員の不安を取り除いてあげることも、会社の重要な役目。
副業を容認することで、不安を取り除いてあげることができるなら、絶対そうするべきです。
会社を辞めることを防ぐ
お金の不安があるから副業をしようと考えるのですが、つまりは「現状の給料に対して不満がある」ということの現れです。
十分に満足できる給料をもらっているなら、将来についてのお金の不安はないですからね。
給料が少ないから、将来の不安を解消するために副業をやりたいのに、会社は副業を認めてくれない。
そうなると、人間どういった行動をとると思いますか?
「会社を辞める」という行動にでます。
会社にとって従業員が辞めるのは本当に大きな損失で、仕事の生産性が下がるし、新たに雇ったり、育てたりするのに時間もお金もかかります。
優秀な従業員なら、なおさら会社にとって大きな痛手になります。
だからこそ、副業は禁止するべきではありません。
副業を禁止にするなら、従業員が満足できる給料を提供することが必要ですが、それが難しい会社が多いからこそ、副業を認めるべきです。
従業員の不満を少しでも軽減させることが、後々、会社の利益にもつながります。
副業禁止の会社を辞めて「転職」で将来を切り開く!
現状の給料に不満があり、さらに将来のお金の不安もあるけど、会社はどうしても副業を認めてくれない……。
そうなったら残る手段は、会社を辞めるしかありません。
将来について不安を抱えているのに、会社は何もしてくれないのなら、自分で解決するしかありません。
そのために一番有効な方法が転職です。
今の時代は、どこの会社も従業員不足の状態ですから、転職は比較的しやすい状況です。
転職情報誌などもたくさんありますし、そういった物で探すのもいいですね。
でも、ネット時代の今なら、雑誌よりオススメはネットの求人サイト。
雑誌ならページ数なども限られているので、掲載している企業の数もネットに比べると少ないです。
転職先の選択肢を増やす意味でも、ネットの求人サイトを利用しましょう!
大手求人サイトが掲載数も多くしっかりしているので、断然オススメなのはリクナビNEXT。
すぐに転職をしなくても、とりあえず無料登録だけしておいて、自分がやりたいと思える会社を、日頃から探しておくのがとても重要です。
登録すると給料や待遇など、自分の要望にあった会社が掲載されたら、メールで教えてくれるので、時間のない人にもオススメ。
今の会社に給料で不満があるなら、将来にそなえられることは、自分から積極的にやっていきましょう!
個人で副業をする
転職以外にも、お金を増やす方法もあるので、以前に書いた記事も読んでみるといいですよ!
それでも、安定的に収入を得たい場合は、やっぱり転職がお勧めです。
最後に
老後までお金に余裕のある生活を補償してくれるというなら、副業禁止でも文句はありません。
老後までの補償は約束できないけど、副業は禁止なんて本来やってはいけないことです。
「会社がどうしても副業を認めてくれない」と嘆いてばかりでは、問題は解決しません。
そろそろ本気で行動に移し、老後の不安は自分で切り開いていきましょう!
今回は以上です。