ネズミって「嫌われ動物ぶっちぎり1位」の座を長年死守してきていますが、最近そんなネズミに世界中で国が頭を抱えているようです。
でもね、最初に言わせてもらいたいんですけど、僕は子供のころからずっとネズミが大好きです。
体も小さいし、目なんてつぶらで超可愛い。
なんでそんなに嫌われているのかよくわからない。
「ネズミなんて絶対ムリ!超気持ち悪い!」と女性は言いますが、
夢の国では女性もネズミ大好きだろ!なんなら、お金を払ってまで耳飾りを付けて、自ら進んでネズミの姿に近付こうとしているだろ!それ完全にネズミL•O•V•Eだからねッ!
と言ってやりたい。
多分、みんな周りの人に流されて嫌いと言っているだけで、じっくり見たら絶対好きになると思うんだ!うん、きっとそうだ!
、、、さて、こんなことを言っていると「ネズミが超可愛いなんて言っている、キモい中年オヤジの変人ブログなんて読みたくない」という声が聞こえてくるので、ネズミ大好きトークはお終いにします。
話を戻して、国が頭を抱えているネズミ問題は、結構深刻な状況です。
世界中でネズミが大繁殖!日本では増加傾向なの?
今、世界中でネズミが大繁殖していて、しかも都市部で増加傾向にあります。
増えているネズミの種類は主にこの三種類で、日本でもメジャーな種類。
- ドブネズミ
- クマネズミ
- ハツカネズミ
例えば、アメリカのニューヨークでネズミが大繁殖しているという記事。
以前からネズミがニューヨークで増えているという噂は耳にしていましたが、どうやらシャレにならないくらい大発生しているそうです。
市内のネズミの生息数は、最低、市民の人口約840万人とほぼ同じとみられ、ただ、その倍はいるとの見解も。
ブルックリン美術館の近くの住宅周辺を散歩すると、30匹も見つかったそうで、それって人間に会うよりネズミに会う方が多いんじゃないか?
さらにイギリスでは、ネズミが増えているだけではなく、巨大化したネズミが多く出現。
体長は40センチ近くもあり、しっぽも含めた全長はなんと60センチ。チワワより大きい。
もちろん日本でもネズミは年々増加傾向にありましたが、平成13年をピークにネズミによる被害や相談は減少しているので、大繁殖している様子は今の所ありません。
ネズミは家に侵入して食べ物以外に家具などもかじってしまいます。ねずみにかじられたコードから漏電して火事になることもよくあります。
病原菌も持っているので、ネズミが増えるのは本当に大問題です。
ネズミはなぜ繁殖しているのか?原因は人間が生み出している物
ネズミが世界中の都市で増えている原因は何と言っても「ゴミ」。
都市部といっても、ゴミの管理がきちんとなされていない場所が海外では多く、ニューヨークは場所によっては、前の日の夜に道端にゴミ袋が置かれ、翌日回収されるまで放置されるので、それをネズミが漁ります。
ネズミにとっては街のあちこちに、24時間営業の無料食べ放題店がオープンしているのと同じ。
ニューヨークでネズミが年々増えているのもこのせい。
日本は世界の都市に比べて、ネズミが増えていないのは、ゴミの処理が比較的きちんとされているからで、ゴミ捨て場も最近はしっかりしたスチール製のゴミ捨て所が多く、たとえ前日の夜に捨てたとしても、ネズミはそう簡単に侵入できないですからね。
スーパーラットの出現
ネズミが増えているのはゴミだけではなく、「スーパーラット問題」もあります。
一応、ニューヨークやイギリスなどもただ手をこまねいて見ているだけではなく、ネズミ駆除業者などで応戦していますが、最近ネズミ駆除業者を困らせているのが、「スーパーラット」と言われるネズミ。
ネズミ駆除に使われるのは餌に毒を混ぜて駆除するのが一般ですが、そういった毒に耐性をもち、毒が効かなくなってしまうネズミが増えています。
日本でもスーパーラットは現れていて、駆除業者も苦戦しています。
イギリスで、ほとんどの毒に耐性のある「L120Q」と呼ばれる突然変異遺伝子を持つネズミも発見されました。
「L120Q」は現状最強の毒素耐性遺伝子で、「L120Q」を持つネズミカップルにより個体数がどんどん増えているとの報告もあり、これからますます増殖する可能性も。
ネズミがもたらす恐ろしい病気
香港ではネズミから人間へのE型肝炎ウイルス(HEV)感染が3件確認されており、死亡者も1名出ています。
他にはレプトスピラ症、サルモネラ症、ツツガムシ病など、下手をすると死に至る病原菌を持っていたりします。
噛まれることで発症する「鼠咬症(そこうしょう)」という病気もあり、発熱や頭痛、嘔吐などの症状が現れます。寝たきりの高齢者や乳幼児が噛まれたりするケースも多く、死に至ることもあるため、注意が必要です。
ネズミを見かけても絶対に触ったり近づかないようにすることが大切です。
糞、尿にも病原菌がいるので、それらにも絶対に素手では触れないように。
昔ネズミを見つけて捕まえようとしましたが、逃げられたことがあります。あの時は、クソ!逃げられた!と悔しかったですが、今考えると逃げてくれてありがとう。
凄まじい繁殖力をもつネズミ
ネズミ算という言葉があるくらいネズミの繁殖力はすごいです。
先に説明したドブネズミ、ハツカネズミ、クマネズミですが、平均して寿命は1〜3年ですが、早ければ生後5週間くらいですでに生殖可能な時期に入り、2年くらいまでずっと子供を生み続けます。
年間で5回前後妊娠し、一回の出産で5匹〜8匹ほど産まれます。その産まれた子供がさらにすぐに生殖可能な時期に入り、子供を産み続け、さらにその子供が…。
これが大繁殖する要因。
日本の『塵劫記』のネズミ算では、1組のネズミのつがいは、1年間で276億8257万4402匹になるという計算。
まぁ、これはあくまで計算上なので、病気で死んだり天敵に襲われたと、1組のつがいからここまでは増えないでしょうが、それでも驚異的に増えるのは間違いありません。
まとめ
結論を言うとネズミが増えてしまったのは、人間のせいです。
街を広くするために自然を切り崩し、住処を終われたネズミ達に、年中食料がある都会という最高の場所を提供してしまったわけですから。
ネズミが悪いんではなく、人間が悪いんです。
ネズミはただ昔から行われている、種の生存サイクルを繰り返しているだけで、それを皮肉にもネズミ嫌いな人間が手助けしてしまっている状況というわけ。
だからといって危険な病原菌をもっているネズミを優しく見守っていこうとはいいませんが、ネズミがすべて悪いというのもなんか違う気がすると思います。
それはそうと、一番初めのネズミの画像超可愛くない?