爪の付け根の部分にある白いところですが、僕は昔から他の人より大きかったです。
最近ふと、この白い部分ってなんの役割があるのか気になって調べました。
「一般的によく言われる健康に影響しているのか?」
「ある人とない人の違いは?」
疑問にお答えします。
爪の白いところの正体は「爪半月(そうはんげつ)」
爪の白いところの正体は「爪半月(そうはんげつ)」と呼ばれる場所。
僕たちが一般的に「爪」と呼んでいる硬い部分を「爪甲(そうこう)」と言うんですが、この爪甲は根元にある「爪母(そうぼ)」で作られます。
毎日だいたい0.1~0.15㎜ずつ伸びていきます。
そしてここがポイントで、爪母で作られたばかりの爪は水分を多く含んでいるため白く見えるんです。
そこから徐々に水分が抜けていき、白い色がなくなり、透明な硬い爪に変わります。
白い部分はやわらかく押すとへこむのは、まだ水分が多く含まれて未熟な爪だからなんです。
つまり、爪の白いところの正体は爪半月と呼ばれる「生まれたての水分を多く含んだ爪の赤ちゃん」ということ。
爪半月の白い部分の大きさで健康状態はわかる?
昔、この爪半月の白い部分がある人は健康で、ない人は不健康って話がありませんでした?
「白い部分が全然ない!うわー!不健康!」とか。
僕は普通の人より白い部分が大きかったので「俺は健康なんだ!」と喜んでいましたが、実はこれは根拠のないデタラメ。
爪半月の大きさと健康はまったく関係ありません。
先ほども話しましたが、爪半月の白い部分は、出来たばかりの水分を多く含んでいる爪なので、健康が影響しているということはなく、白い部分がないからと心配する必要はまったくなし。
爪半月がある人とない人の違い
なぜ同じ年齢でも爪半月の白い部分が「ある人ない人」「大きい人小さい人」がいるのかというと、大きく二つの要因が関係。
生まれつきの体質
生まれつきの体質で白い大きさが関係するようです。
僕は昔から大きかったので、そういった体質だったというだけで、それ以上でもそれ以下でもありません。
甘皮で覆われているか
爪母で作られたばかりの白い状態のときに、甘皮に隠れている割合が多いと、白い部分の見える割合が少なくなります。
甘皮の多い少ないでも、見える大きさが変わってくるということ。
ちなみに利き手のほうが、爪半月の白い部分が大きいことがよくありますが、これはよく使う利き手の甘皮が減っているため。
利き手はどうしてもよく使うため、甘皮を削ってしまうことが多く、それによって利き手の方が大きくなります。
僕も右手の方が大きいです。
爪の成長する早さの違い
爪の成長する早さは人それぞれ多少違います。
それによって、爪の成長が早い人は、水分が抜けていない白い部分がどんどん伸びていくので、成長が遅い人より大きくなりやすいです。
僕も昔から爪が伸びるのが早かったので、爪半月の白い部分が大きかったのかなと。
年をとるにつれて爪半月は小さくなっていく
人間の体内の水分量は、年をとるにつれてどんどんなくなっていくんですが、それに比例して、爪の水分量がなくなり、成長速度も遅くなるから、子供より高齢になればなるほど、爪半月の白い部分は少なくなります。
おそらく、白い部分の大きさで健康、不健康とデタラメの情報が出回る原因になったのもこれが原因かな。
年配の人の方が子供より、いろいろな病気を抱えている割合が高いから、「白い部分がない年配の人=不健康」となったのかもしれませんね。
爪半月が小さくて、ちょっと体のことが心配と思っていた人には、ひと安心かもしれません。ちなみに、指先を使う職業の人ほど爪半月が大きい傾向があるらしいといわれています。
爪半月は、ほとんどが生まれつきで、ある人もない人もいますが、
爪母の中で甘皮に覆われていない部分なので、
見えるか見えないかは甘皮の位置で決まります。
健康状態とは無関係に指先をよく使う作業をしている人などは
この甘皮がはがれやすく、結果として爪半月が大きく見えることになります。
爪半月は押してはいけない
爪半月の白い部分は、できてまもない水分を多く含んでいる爪なので柔らかいです。
たまに白い部分を押してしまったりしますが、これはやってはいけません。
まだ、できたばかりの爪は傷がつきやすく、変形しやすいので、押した部分が後々、でこぼこになってしまう原因になります。
白い部分は押さないようにしましょう。
最後に
爪の白い部分「爪半月」は、新しくできた水分を多く含んだ爪の赤ちゃんというだけで、健康の目安になることはないことがわかりました。
今後もし、どこかで爪半月の白い部分をみて、健康、不健康と言ってきた人がいたら、今日知った知識で反撃してやりましょう。笑