久しぶりに打ちのめされた。
仕事や喧嘩ではなく、スタバでカードゲームをやっているオタク二人組に。
まさかあの日、スタバであんなにへこむことになるとは思わなかったよ。
なんでそんなことが起きたのか順を追って説明するよ。
早朝のスタバでカードゲームで白熱しているオタク二人組
ぼくは基本的に用事がない土日は、朝早くからカフェでコーヒーを飲みながら本を読むのが大好きで、そのために普段仕事を頑張っているくらい。
その日も7時くらいからワクワクしながら、札幌駅の中にあるスタバへ。
さっそくコーヒーを注文して、席に座り、この日のために買っておいた本を楽しく読み始めていると、なにやら男性の大きい声が聞こえてくることに気がつく。
声の方に目をやると、そこには、テーブル一杯にカードを広げて、カードゲーム対決で白熱している二人組が。
髪もボサボサでメガネをかけ、みるからに一般的にオタクといわれる二人組。
「おいおい、こんなところでカードゲームやるんかーい!」とツッコみたくなりましたが、まぁ、スタバでカードゲームをやったらダメではないし、それに関しては文句はない。文句はないが、問題なのは声の大きさ。
とにかく声がデカい。
「ここでそのカード引くかー!」
「次は絶対に負けないからなー!」
とか、すべて大声。
「オレっておまえたちの家でコーヒー飲んでるんだっけ?」と錯覚しそうなくらい声のボリュームと盛り上がり。
ぼく以外にも、何人か座っていましたが、みんなチラチラ二人組を見ながらコソコソと話して、明らかに「こいつらうるせぇ」というオーラが放たれているのがわかります。
ぼくはというと、ここにいる客の中で、一番強いオーラを放っていたと自信があります。
ドラゴンボールのラディッツが、この場でぼくの戦闘力を測定していたら、
「バカなっ!!戦闘力が上がっていく!!こいつ・・・!!戦闘力を一点に集中して高めることができるのか・・・!!」
と、ピッコロに言ったセリフ、そのまんまぼくにも言ったな。
とりあえず本に集中できないから、イヤホンをつけて音楽で多少ごまかしながら、我慢して本を読んでいたんですが、ふとある思いが湧いてきました。
「なんでこの二人は周りを気にしないで、こんなに楽しそうにできるのか?」
オタク二人組から人生の大切なことを学ぶ
ぼくが逆の立場だったら絶対にできません。
友達にスタバというか、カフェでカードゲームやろうと誘われたら、どんなに仲のいい友達でも断る。
場違いで恥ずかしいし、周りにうるさくて迷惑をかけるのもわかるから。
それでもオタク二人組はおかまいなしに、大声でさらに白熱していく一方。
一度本をテーブルに置き、ずっと二人組を凝視して考えこむことに。
10分くらい考え込んでわかったことは、「こいつら周りの世界なんて関係ないくらい、自分たちの世界に入り込んでいるから平気なんだ」と。
つまり、
「周りが見えなくなるくらい、大好きなことに没頭している状態」
この考えが浮かんだときに、ガツンと頭に衝撃が。
「オレってこいつらみたいに周りが見えなくなるくらい、大好きなことってないよな」って思ってしまったんですよね。
今は本を読むことが一番好きですが、あの二人組の熱量と同じくらい好きかといわれれば、恐らくそこまでではないでしょう。
人生にとってものすごく大切な、ぼくにはないものを持っているんだと感じた瞬間、二人組が羨ましくなるのと同時に、自分がみじめに思えてきて、スタバを早々に出ました。
これからは色々なことを経験する
家に帰ってから、あれこれ考えたりしましたが、出た答えは一つ。
「今はあの二人組ほど没頭できることはないけど、きっとなにかあるはずだから、これからは色んなことをやってみよう!」
これしかないです。
ないなら、自ら見つけるしかない。
とりあえずは、ちょっと興味があるけど、まだやれてなかったことをやってみます。
なにが没頭できるくらい熱中できるかわからないから、手当たり次第色々と経験してみるしかないですからね。
未体験ゾーンへの突入です。
初めは、最近興味がある仮想通貨にチャレンジかな。
ぼくと同じく没頭できることがなく、無趣味なんて人は、人生楽しくするために、色々チャレンジしてみてはどうしょうか。
あの日、人生で大切なことはなにかを教えてくれた、君たちに出会えた奇跡に感謝。
いや、ぼくに気がつかせるために、あえてスタバでカードゲームをやって、待っててくれたんだよね。
大声を出して、待っててくれたんだよね。
一瞬、君たちの真意をくみとれなくて、本気の殺意を向けちゃったけど、ぼくが未熟でごめんね。
今は言えるよ。心からの「ありがとう」を。
そして最後に、もう一言だけいわせて。
カフェで大声出さない教養を身につけてから出直してこい!二度と会いたくないわ!