こんな悩みを解決します。
どんなに給料が安くても、そこから貯金を増やしていく方法はいくつかあります。
今回紹介するのは、貧しくても貯金をして、最後には100億円以上の莫大な財産を築いた、本多静六の「四分の一天引き貯金」。
やり方はいたって簡単で、給料の四分の一を最初に天引きして、残りの給料で生活していくという方法。
たったそれだけ?と思ったら、実際に実践してみてください。
どんどん貯金が増えていくので。
本多静六とはどんな人物かもあわせて、僕が実際にやってみた結果などもお話しします。
本多静六のプロフィール
おそらく本多静六を知らない人が大半だと思います。
一部ではものすごく有名な人ですが、普通に生活している人は、まず知ることがないと思います。
本多静六プロフィール
本多静六(ほんだせいろく)1866年生まれ。
11歳の時父親を亡くす。
19歳で東京林学校に入学。
この時、第一期試験に落第。悲観して自殺未遂をしますが、その後猛勉強の末、最優等で銀時計を賞与される。
この経験がきっかけで、凡人でも努力次第で何事にも成功すると自信を得る。
25歳で日本とドイツの両大学を卒業し、東京帝大の助教授になる。
ここから四分の1天引き貯金を始め、貯めたお金を元に、土地や山林などに投資し、莫大な財産を作る。
その資産は、現在の価値で100億円。
極貧生活からスタートし、一代で100億円を築いた、とんでもない人です。
その100億円もの資産を、築くきっかけになった方法が「四分の一天引き貯金」です。
どうやって「四分の一天引き貯金」を駆使して極貧生活で貯金をしたか?
本多静六が25歳の時に、当時の給料は58円でした。
全家族9人を養うにはギリギリの生活で、いわゆる極貧生活です。
でもここで、貧乏生活を抜け出すために実行したのが、給料の四分の一をあらかじめ貯金をして、残りの四分の三で生活するというもの。
これってすごくないですか?
ただでさえ貧乏なのに、さらに苦しい生活に身を置くんです。
食事はまともに食べられず、子供が今日もごま塩ご飯?と母親に嘆くと、後2日我慢すれば魚が食べられると返すほど。
そんな状況に本多も胸が痛くなりますが、それでも貧乏を脱出するためと強い信念を元に、倹約生活はやめませんでした。
貧乏を脱出するために「四分の一天引き貯金」を徹底したわけです。
四分の一天引き貯金とは?
- 収入があったら四分の一を天引きして貯金する。
- 残りの四分の三で苦しい生活を覚悟の上で押し通す。
- 臨時収入は全て貯金。
毎月徐々に貯金が増えていき、2~3年が経つと、預けたお金の利息が入ってくるようになります。
当時は今と違って、利息はかなり多くもらえた時代です。
しかもこの利息も、四分の一を天引きをする徹底ぶり。
生活は「給料」と「利息」のそれぞれ四分の三になっていき、だいぶ生活は楽になっていきました。
ここから貯めた貯金を元手に投資を始めるわけですが、その前に「四分の一天引き貯金」を始め、その後投資をすることになった重要な人物についても紹介します。
ミュンヘン大学のブレンダの博士との出会い
本多静六の倹約生活を始めるきっかけは、ドイツに留学中に出会ったミュンヘン大学の「ブレンダ博士」からのアドバイスでした。
ブレンダ博士はこのときすでに数億円の資産を持っているお金持ちです。
本多静六が貧乏なのをしったブレンダ博士は、こうアドバイスします。
「まずは倹約生活をしてお金を貯め、溜まったお金をこれから鉄道が普及するので、土地や山林に投資しなさい」と。
帰国後に「四分の一天引き貯金」で倹約してお金を貯め、ある程度お金が貯まったタイミングで、山林を購入します。
数年後には国山林を高く買い取り、どんどん資産を増やしていきました。
どんな状況でも努力を怠らなかったことが、その後の人生を大きく変えたんです。
僕が一番重要だと思うこと
一番伝えたいのは、どんな状況でも給料の四分の一を天引きして、臨時収入は全て貯金すること。
給料が残ったら貯金しようと生活をすると、月末には貯金に回すお金は残っていません。
使えるお金があると、無駄な出費をしてしまうのが人間。
これだと貯金がまったく増えません。
僕が四分の一天引き貯金を始めたのが、アルバイト生活だったころ。
もちろんアルバイトなので給料は少なく、生活にゆとりはありませんでした。
最初は「この給料から四分の一天引きするなんて、生活できないでしょ」と思いましたが、実践するときついなりに、なんとかなりました。
昼食はスーパーで半額になった40円のあんぱん1個なんてことも。(体を悪くするから真似はしないように)
そして、人間すごいのは、その環境に慣れてくるんですよ。
最初は苦しいんですが、その生活が当たり前になってくると、苦しさも和らぎます。
人の慣れってすごいですよね。
こうして貯金がある程度増えてくると、倹約生活で貯金を増やすのも楽しくなってきます。
でも、給料から毎月貯金に回す金額は決まっているので、さらに貯金を増やすためにフリマで物を売ることにしました。
これは扱い的に「臨時収入」なので全額貯金に回し、これで貯金の増加に拍車がかかるようになりました。
一年ほどで、40万くらい貯金が貯まり、うれしかったことを覚えていますね。
生活が苦しいので給料の四分の一を天引きするのは無理!
ここまで絶対に貯金を増やす「給料の四分の一を天引き」について話しましたが、こういった意見が聞こえてきます。
生活が苦しいので給料の四分の一を天引きするのは無理!
「今の生活でもギリギリなのに、四分の1も貯金できないよ」と、思っていても、とりあえず一度やってみてください。
というのも、やればなんとかなるもんです。
適当に言っているわけではなく、本当です。
僕だってなんとかできましたし。
手っ取り早く貯金を増やしたいなら「給料の四分の一を天引き」が最強です。
もう一つ貯金を増やす「贅沢我慢貯金」
最後におまけで、もう一つ僕がやっている実践法があります。
それが「贅沢我慢貯金」。
読んで字のごとく、贅沢をしないで貯金をすると思いますが、ちょっと違います。
例えば、コンビニに行ったときに食べたいお菓子があったとしますよね。
普段なら買ってしまいますが、そこをグッとこらえて、買わずに我慢出来たら、その金額を貯金します。
お菓子、ジュース、タバコ、お酒、飲み代、洋服代、ギャブルなど、なんでもいいので、我慢できたらその金額を貯金する。
結構この方法でも貯金は増えていくので、合わせて実践してみてください。
僕もよく大好きなポテトチップスを我慢して貯金しています。笑
これだと比較的簡単にできるので、これから始めるのもいいかもしれませんね。
是非「給料の四分の一を天引き」と「贅沢我慢貯金」を生活に取り入れて貯金を増やしていきましょう。
「私の財産告白」は名著です!
僕が今回紹介した本多静六さんの「私の財産告白」も興味ある方は是非読んでください。
改めて読み返しても、やっぱりこの本は名著ですね。
仕事の休憩中に、何気に本棚から「私の財産告白」を取り出して読みかえしてたんですが、気がついたら1時間どっぷりハマってました。
初版は1951年なので、70年近く前に発売された本。
内容は全く色褪せてなく、今でも通用するお金を増やす方法と心構えが書かれています。
文庫版も販売されているので、ぜひ読んでみてください!
この内容をたった523円で読めるなんて、安すぎだよ…。
今回は以上です!