エイベックス・エンタテインメントが、需給に応じてチケットの価格を変動させる「ダイナミックプライシング」を、音楽ライブに導入する方針を明らかにした。という記事がありました。
前々からそうするべきと思ってましたが、やっとかって感想。
遅すぎたチケット業界の価格変動ダイナミックプライシングですが、これによってダフ屋を減るせるのか?そして、あの業界でも同じように価格変動を取り入れるべきと、その辺のお話しをします。
AIが価格を決めるというのがミソ
まず今回エイベックスが導入するダイナミックプライシングは、人間が考えて価格を決めるのではなく「AIがチケットが購入される時期や需要、市況、天候などに応じてリアルタイムに価格を変動させる手法」なのがかなり重要なポイント。
他の分野と違って様々な条件があるコンサートにおいて、全ての状況を考えて人間が最適な値段を考えるというのは不可能ですからね。
今後導入されたら、どれくらいの価格になるのかちょっと楽しみです。
ダイナミックプライシングでダフ屋を排除できるかも?
どこの企業も昔からダフ屋のチケット転売には頭を抱えてますよね。これにも一役かえるんじゃないかと。
チケット転売はそもそも人気チケットが安く買えるから起きてる現象です。
そこでダイナミックプライシングで人気チケットの価格を上げるとどうなるか?
ダフ屋などは今までより高額でチケットを購入しなければいけなくなるので、転売しても利幅は小さくなります。
それに売れなかった時のリスクも大きくなるので、ダフ屋は少なくなると思うわけ。
まぁ、高額になったらなったで、その分価格を吊り上げて転売しそうですが、それでも今までよりは儲からなくなるから、ダフ屋の人口は減る可能性はありますね。
前にダフ屋問題の記事で誰かが「チケットを買ってくれるから別にダフ屋に売っても企業にとって損はないだろ」と言ってましたが、それは違います。
例えば、定価5000円のチケットがあったとして、それをダフ屋が10000円で売ったとします。
10000円で購入した人は5000円余分に払うことになるので、その後どうなるかというと、グッズの購入を控える人が出ます。
普通ならグッズに流れるはずだったお金が、ダフ屋に流れるので、企業もファンも損をするんです。
今の時代、チケットが全て売れたとしても、会場代、機材、スタッフなどの費用でそれほど利益は出ないと言われていて、グッズの売れ行きが利益に多きく関わります。
以前、サカナクションの山口さんが、ライブでこんなことを言ってました。
今回のスピーカーシステムには、普通のイベントの3倍から4倍の経費がかかっていまして。ありがたいお話で、幕張メッセ2Days・大阪城ホール2Daysがソールドアウトしましたが、なんと赤字だっていう……あり得なくない? なので、グッズを買っていただかないと、サカナクションは『解散』ではなく『破産』になってしまう!(笑)
(参照元)サカナクション/幕張メッセ国際展示場ホール9-112017.10.06 邦楽ライブレポート|音楽情報サイトrockinon.com(ロッキング・オン ドットコム)
こういうぶっちゃけトーク大好きですが、アーティストにとってそれほどグッズの売れ行きは大きな影響があるということです。
だからこそ昔からダフ屋問題に企業が色々と対策を練ってきてるわけで、今回のダイナミックプライシングは大賛成だし、むしろ導入遅すぎだろと。
今頃ダフ屋で生計を立てている人は戦々恐々でしょうね。
JRにも導入したら良くないか?
毎年ゴールデンウィークや年末年始にかけてニュースになるのがJRが混雑するニュース。
乗車率100%で通路にまで人が溢れかえってる場面を必ず見ます。
去年、年末に里帰りした時も指定席の通路まで人が溢れ、通路の人のカバンが座席まで入ってきて、かなり嫌な思いをしました。
これも前から思ってたんですが、飛行機みたいにダイナミックプライシングを導入して需要によって価格変動すればいいのに。
普段の需要が少ない時は今よりも安めにして、需要が高まる時期は値段を高くする。
そうすれば、ある期間に一極集中して大混雑になることも少なくなると思うんですよね。
平日安くなれば、休みを取ってちょっとした遠出にも使いやすくなり乗車数を上げることができ、JRは儲かるし乗客も快適になるんじゃなかな。
この意見どうでしょうJRさん?
まとめ
今の時代、航空運賃・宿泊料金・有料道路料金など様々なところで使われているダイナミックプライシングですが、今回のチケット導入を皮切りに、今後ますます色々な場面で導入されるでしょうね。
USJでも導入されたのが記憶に新しい。
そのうち飲食店でも導入するところもでてくるんじゃないか?混みやすい金、土曜日は料理の値段を上げるみたいな。
僕は賛成派なので、どんどん広がってくれればと思います。