雑記

ヘッドバンギングは命に関わる危険性も。絶対にライブでもやらないように

「ヘッドバンギング」って言葉知っていますか?

最近知ったのですが、ヘビメタバンドなどで、客がよくやる頭を振る行為のことを「ヘッドバンギング」って呼ぶそうです。

日本なら「X JAPAN」のファンがやることで有名ですが、実はヘッドバンギングはかなり脳に危険な行為で、海外ではヘッドバンギングが原因で「脳出血」をした事例もあるくらいなんです。

昔、LUNA SEAのライブ会場で警備のバイトをしたことがありますが、最前列のファンが柵に手を固定し、頭を激しく上下させていたところ、コンサート終了後に具合が悪く立てなくなり運ばれていました。

身近でも起きる「ヘッドバンギング」はなぜ危険なのか説明してきます。

ヘッドバンギングは誰がはじめに始めたの?

そもそもヘッドバンギングは誰が始めたのかについて、諸説あるようですが、ハッキリとしたことはわかっていません。

海外で1960年代にはすでにあったようです。

日本で1960年といえば、歌謡曲、演歌時代で、ヘッドバンギングなんて当然やっていることはありませんので、海外で1960年頃から、一部のファンやミュージシャンが始めた可能性が高いです。

脳だけではなく、首の故障にもつながる

日本でヘッドバンギングといえば、誰もが思い浮かべるのが「X JAPAN」。

ドラムのYOSHIKIや客が、頭を激しく上下するのは有名ですよね。

でも、客が具合悪くなったり、YOSHIKIは首を慢性的に痛めてしまい、手術をすることにもなりました。

YOSHIKIは「ヘッドバンギングってよくないと思います。考えたほうがいいと思う」と発言していて、相当体に与えるダメージが大きいことを話しています。

ドラマーはその場から動くことができないので、どうしても、体を激しく動かしてパフォーマンスするしかなく、結果ドラマーにヘッドバンギングをする人が多いんですが、体を壊したらすべてがお終いになるので、今後は別のやり方を考えるべきですね。

ヘッドバンギングによって、なぜ脳がダメージをうけるのか?

さて、どうしてヘッドバンギングが危険かというと、脳には無数の毛細血管が張り巡らされています。

ヘッドバンギングで頭が激しくゆさぶられることで、脳細胞に圧力がかかり、毛細血管が破裂してしまうんです。

結果、「硬膜下血腫」という危険な状態になってしまいます。

海外で50代の男性がライブでヘッドバンギングをし、その後、慢性的な頭痛に悩まされ、病院で検査したところ「硬膜下血腫」だったことが判明。

つまり、ヘッドバンギングは脳の血管を破裂させる恐れがあるという、命も危険にさらす行為なんです。

どういった頭の振り方が安全なのか?

頭の振る行為自体をやめるのが一番ですが、一番脳に負担が大きい振り方と言われているのが、上下の縦振り。

横振りに比べて、縦振りは毛細血管に与えるダメージが大きくなりやすいので、もし最悪頭を振る場合は横振りにするようにしましょう。

もしくは、スピードを落とすことで安全性が増すので、勢いよく激しく振るのも避けましょう。

勘違いしてほしくないのは、横振りのほうが多少安全というだけで、頭を激しく振るという行為自体は横でも縦でも大変危険なので、絶対にしないように。

ボクシングも同じ原理で超危険

ヘッドバンギングは一部のライブパフォーマンスや客の間だけで行われている行為ではなく、実はボクシングも同じ原理で危険です。

ボクシングは頭を揺らして相手のパンチを避けたりします。

これ自体は激しくもないので、それほど問題はないんですが、危険なのがパンチを受けること。

パンチを受けると、衝撃で頭が上下に激しくゆられるので、毛細血管にダメージを与える可能性が非常に高くなります。

ボクサーのパンチは時速40キロ前後といわれているので、そのスピードで顔を殴られたら、頭に激しい衝撃が加わり、毛細血管の破裂に繋がるのは当たり前。

ボクサーは「急性硬膜下血腫」で引退する人も多く、時には命を落とすことも珍しくないスポーツ。

日本や海外でも多くのボクサーが「硬膜下血腫」で亡くなっています。

「浪速のロッキー」こと赤井英和さんも、試合でKOされた後に、「急性硬膜下血腫」によって意識不明になりました。

幸い手術が成功して助かりましたが、ボクサーは非常に危険なスポーツということです。

ちなみにボクシングで練習中にヘッドギアをつけて、頭部を守ったりしていますが、あれは擦り傷や腫れなどから守るのが主な役割で、衝撃に対してはあまり効果がないので、ヘッドギアをつけているからといって、脳にダメージを与える心配がないということではありません。

スパーリングなどの練習中に硬膜下血腫でなくなる人も多くいます。

日常に潜む危険性をしっかり覚えておきましょう

ライブでヘッドバンギングなんてしないし、ボクシングもやらないから大丈夫!というわけではありません。

交通事故でも、衝撃で硬膜下血腫にはなりますし、転んで頭をぶつけたり、子供同士の悪ふざけでタックルしあったりすることでも、なる可能性は十分あります。

もし頭に衝撃を受けて具合が悪くなったり、頭痛などがあるようでしたら、すぐに病院で検査するように。

頭は命に関わる危険な場所なので、絶対にふざけでもヘッドバンギングはしないようにしましょう。

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